日本軍の軍隊手帳(緑色無地小口型)
日本軍の軍隊手帳といえばよく見かけるデザイン形状のものは、
このページにて紹介している緑色表紙型になります。
紹介品はページに全く記入やスタンプのないものになります。
こちらは大東亜戦争期製造のものになりますので、
赤文字の明治・大正・昭和天皇の軍人勅諭から始まり、
黒文字に変わって軍隊手帳に係る心得と続き、
応召及出征時の心得、戦陣訓の順序で掲載されています。
氏名や所属・兵種等のページは、その軍隊手帳によって、
各項目に詳細に記述しているものをたまには見掛けますが、
全てにおいて筆記やスタンプが押されているものは、意外と見ません。
この軍隊手帳とは、その軍人の身分証明書としての意味合いと、
軍人のパーソナルデータである軍歴の証明ともなる非常に大事なものでした。
裏表紙は布張りとなっております。
この部分に所属部隊の印鑑が捺印されているものもあり、
軍歴の内容と合わせてそのレア度により値段が変わってきます。
この軍隊手帳には製造元による違いなのか、ページの小口に陸軍などの印刷のあるものと
紹介品のように全くない物があります。
こちらのほうが若干ではありますが流通数は少ないようです。
この軍隊手帳ですが、その内容を全て暗記し諳んじられるほどでなければならなかったのは、
有名な話ではありますが、この所属氏名等の記入欄に全てしっかりと記入をしているのが
案外見かけないところを見ると最も重要であろうところでルーズであるのが不思議です(苦笑)