日本軍の軍隊手帳(薄茶色無地小口型)
日本軍の軍隊手帳はその時代によってデザインの差異がありますが、
こちらで紹介しているのは、表紙が薄茶色ものになります。
紹介品は中に記入のない未使用品となっており、コレクションとして貴重な一品といえるでしょう。
こちらの薄茶色系のものは大正期に支給をされたようなのですが、
紹介品は1942年以降掲載されるようになった戦陣訓がありますので、
大東亜戦争期の物であることは間違いありません。
この時代の物は緑系色の物が中心なのですが・・・
おそらく製造所による違いになるのでしょうか?
コレクションレア度でいうと緑色系の物と比較をすると若干入手しづらいといったところでしょうか。
昭和時代のものとは色が違う他は、表紙のデザインは特に変化ありません。
裏表紙は布張りとなっており、使用品の場合、全てにではありませんが、
表面の裏表紙横の布張りの部分に
持ち主であった将兵の所属の部隊印鑑が捺印されていることがあります。
また軍隊手帳のページにもバリエーションがあるようで、
小口の上部に逆三角、中央よりやや下に2本線、そして陸軍と印刷されているものがあります。
全体的にいうとこちらの方が数が多いようで、紹介品のように無地小口型のものは、
ヤフオク等で出品されているのを観察した私個人の印象から推測しますと、その数は3分の1程度です。
また東北あたりから出る場合が多いようです。
大正時代のものは、所属氏名記入欄ページの右横に戦陣訓がないのでそれとすぐわかります。
しかし、所属氏名記入欄に書き込みがなくとも
まれに履歴などに簡易点呼の記述やスタンプが押されている場合があります。